「SES・受託・自社開発・業務委託の違いを現役エンジニアが解説」
これからエンジニアを目指そうと思った時、
「SESって何?」
「受託開発って?」
「自社開発が人気って聞くけど何が違うの?」
こう感じたことがある方も多いと思います。
そもそもエンジニアの働き方に種類があることを知らないという方が多いかもしれません。
実際、昔の自分もこの業界の働き方が全然分かっておらず、この業界に入りました。
エンジニア業界には、
- SES(System Engineering Service)
- 受託開発
- 自社開発
- 業務委託(フリーランス)
など、かなり働き方の種類があります。
この記事では、20年以上Web系エンジニアとして働いてきた経験をもとに、それぞれの違いや特徴について、初心者向けに分かりやすく解説していこうと思います。
エンジニア業界は「働き方」がかなり多い

一口に「エンジニア」と言っても、働き方や仕事内容はかなり違います。
同じプログラマーでも、
- 客先常駐する人
- 自社サービスを作る人
- 色々な会社のシステムを受託開発する人
- フリーランスとして働く人
など、本当に様々です。
そのため、
「どの働き方が自分に合うのか」
を知ることはかなり重要だと思っています。
会社ごとにどの分野に力を入れているかなども変わってきます。
入社してからまったく想像していなかった働き方としてエンジニア生活を送ることになると、イメージと違ったなんていうミステイクもありえます。
SES(System Engineering Service)とは?

SES(エスイーエス)とは、「System Engineering Service」の頭文字を取ったもので、
「客先常駐型の働き方」
です。
簡単に言うと、自分が勤めている会社へ出社するのではなく、取引先の別の会社へ常駐して働くスタイルになります。
エンジニア業界ではかなり多い働き方です。
自分もキャリアの大半はSESで客先へ常駐し、エンジニア生活を送ってきました。
SESのメリット
- 未経験でも入りやすい
- 現場経験を積みやすい
- 様々な案件を経験できる
- 大規模案件に関われることもある
特に未経験エンジニアの場合、最初の入り口としてSESへ入るケースはかなり多いと思います。
先輩が常駐している案件にアサインしてもらって、一緒にOJTで学ぶなんてことはよくあります。
稀に新人なのに一人で放り出されて、右も左も分からない状態で過酷な修行のような日々を送らなければならないことも・・・。
それでも自分のような高卒では絶対に縁がなかったような大企業の案件に携われたりするので、とても勉強になる現場も多くあります。
エンジニアとしてのスキル以外にもいい経験ができるので、個人的には1番好きな働き方です。
SESのデメリット
- 案件によって環境差が大きい
- 現場ガチャ要素がある
- 働く場所が変わることも多い
- 帰属意識を持ちにくいこともある
ネットではSESが悪く言われることもあります。
ですが個人的には、「未経験が実務経験を積める場」としてはかなり価値があると思っています。
ただし早いと3か月、長くても1年ほどで契約が終了となりまた次の客先へ常駐とコロコロ環境が変わることがあります。
そのため、人間関係を1から構築し直す必要があり、何度も初めましてと挨拶してはお世話になりました、と現場を去ることになります。
これがストレスに感じてしまいSESをメインでやっている会社から離れるエンジニアはよくいます。
また2次受け、3次受けが当たり前のように横行していて中間マージンを取られやすく単価が上がりにくいことがあります。
受託開発とは?

受託開発とは、
「クライアントから依頼を受けてシステムを開発する仕事」
です。
勤め先の会社が顧客から案件を請け負い、それを自社メンバーで開発して納品するような働き方です。
SESと違って、自社メンバーと作業することが多く勤務先も変わらない働き方になります。
受託開発のメリット
- 色々な業界を経験できる
- 技術力が付きやすい
- スピード感がある
- 対応力が鍛えられる
案件ごとに使う技術や業界が変わることも多いため、
「幅広い経験を積みやすい」
のが特徴だと思っています。
また先に挙げたSESとして自社メンバー以外に外注を扱う側の立場にもなることもあるので、マネージメントスキルを磨くチャンスも多くある働き方です。
顧客から要件をヒアリングし、0から100までシステム構築に携われるメリットもあります。
受託開発のデメリット
- 納期プレッシャーがある
- 炎上案件もある
- 忙しい時期が偏りやすい
- 仕様変更対応が大変
特に納期前はかなり忙しくなることもあります。
また顧客からの要望を汲み取り間違えると、大幅な作り直しなどが発生し大炎上なんてことはよくあります。
ただ、その分成長スピードはかなり早いと感じています。
自社開発とは?

自社開発とは、
「自社サービスを開発・運営する働き方」
です。
例えば、
- SNS
- ゲーム
- ECサイト
- SaaS
- アプリ
など、自社サービスを長期的に改善していきます。
今まで挙げたSESや受託とは異なり、サービスを育てていく立場として働くことができます。
自社開発のメリット
- サービス改善へ深く関われる
- 腰を据えて開発しやすい
- 技術選定へ関われることもある
- サービス愛を持ちやすい
「自分たちのサービスを育てている」
という感覚を持ちやすいのが特徴だと思います。
エンジニアとしてかなり人気の働き方です。
自社開発のデメリット
- 人気が高く競争率が高い
- 即戦力を求められやすい
- 環境変化が少ないこともある
などが挙げられます。
特に3番目が一番のデメリットで、作り上げたサービスは滅多にリニューアルなどしません。
そのため長年扱う技術が同じものとなり、エンジニアとしての成長が鈍化する可能性があります。
特にマイナーな技術や知識をメインに扱うシステムだと転職するとなった時に他の会社では役に立たない技術なんてこともあります。
そうなると経験年数の割にはスキルの幅が広がりにくく、転職時に苦労するケースもあります。
業務委託・フリーランスとは?

業務委託は、
「会社員ではなく、契約ベースで働くスタイル」
です。
いわゆるフリーランスエンジニアも、この形態がかなり多いです。
SESも業務委託契約となることが多く同じ部類にはなります。
現在、自分もフリーランスとして業務委託案件を中心に働いています。
業務委託のメリット
- 単価が高くなりやすい
- 働き方の自由度が高い
- 案件を選びやすい
- 収入アップしやすい
フリーランスとして業務委託契約を結べれば、会社員時代より収入が増える人もかなり多いと思います。
エンジニア歴5〜6年でも月給70万超えは普通にあります。
エージェントを利用することで、案件探しは比較的容易に行なえますし、やりたい技術を自分の意思で決めることができるので自由な働き方ができます。
業務委託のデメリット
- 案件終了リスクがある
- 営業が必要
- 税金や保険を自分で管理する必要がある
- 収入が不安定になることもある
自由な反面、
「全部自己責任」
という感覚はかなり強いです。
そのため、スキルだけでなく、営業力や自己管理能力もかなり重要になります。
そのため、ある程度の経験年数は必要になるため、フリーランスを目指す場合は会社員時代に営業力や管理能力も養っておくとスムーズに活躍できます。
結局どの働き方が良いの?

結論から言うと、
「人による」
と思っています。
例えば、
- 未経験から入りたい → SES
- 幅広く経験したい → 受託開発
- サービスを育てたい → 自社開発
- 自由や高単価を求める → 業務委託
など、それぞれ向き不向きがあります。
最初から完璧な選択をする必要はないと思っています。
実際、キャリアの途中で働き方を変えるエンジニアもかなり多いです。
個人的に一番大事だと思うこと

個人的に一番重要だと思うのは、
「積み上げたスキル」
です。
どんな働き方でも、
- 技術力
- 経験
- コミュニケーション力
- 継続力
こういった積み上げが、最終的には市場価値へ繋がっていくと思っています。
これは資産形成にもかなり似ています。
地味でも、コツコツ積み上げた人が強い。
エンジニア業界もかなりそんな世界だと感じています。
エンジニア業界は「人生を変えやすい」と思う

自分は高卒で、最初から順風満帆だったわけではありません。
ですが、20年以上エンジニアを続けてきたことで、
- 収入
- 働き方
- 人生の選択肢
はかなり変わりました。
エンジニアは、
「積み上げたスキルが人生を変えやすい職業」
だと思っています。
もちろん楽な仕事ではありません。
ですが、長期的に見るとかなり強い職業だと感じています。
まとめ
エンジニア業界には、
- SES
- 受託開発
- 自社開発
- 業務委託
など、かなり色々な働き方があります。
それぞれメリット・デメリットがあり、向いている人も違います。
ですが、どの働き方でも最終的に重要になるのは、
「積み上げたスキルと経験」
だと思っています。
これからエンジニアを目指す方は、まずは業界構造をざっくり理解しながら、自分に合う働き方を探してみるのがおすすめです。
最初から完璧じゃなくて大丈夫です。
少しずつ積み上げていけば、人生の選択肢はかなり広がると思っています。
高卒からエンジニアを続けて感じたことなどは、以下の記事でも詳しく書いています。