いつか武器になる。開発経験が少なくて悩む若手エンジニアへ
エンジニア歴2年目の知人の息子くんが、
「仕事で全然開発をやらせてもらえない…」
と悩んでいるという話を聞きました。
テストばかり。
問い合わせ調査ばかり。
オフショア開発の窓口ばかり。
これらの作業は新人エンジニアがよく通る道であり、同時に悩みのタネになりやすいという話もよく聞きます。
先輩や同期のエンジニアを見ると、
- 最新技術を触っている人
- バリバリ開発している人
- 開発の話を楽しそうにしている人
など自分との違いをつい比較してしまい、
「自分だけ成長できていない気がする…」
と不安になることもあると思います。
でもそこを乗り越えた結果、
「当時やっていたことは無駄ではなかった」
と思えるほど、後のエンジニア人生で役に立つことばかりです。
今回は、開発経験が少ないことに悩んでいる若手エンジニア向けに記事を書いてみます。
新人時代は「テスト担当」が多いのはよくある話

開発未経験者となると、なかなか実装をメインで任せることは少ないかと思います。
担当するシステムのことを何も分かっていない状態で実装を任せても、どうしても品質が安定しにくく、先輩側のフォロー負担も大きくなってしまうからです。
プロジェクトには納期があり、想定工数の何倍もの時間がかかったり不具合だらけコードだと先輩エンジニアの負担がとても大きくなります。
そのため最初はテスト工程や問い合わせ調査が中心で、
- テスト仕様書の実施
- 不具合確認
- ログ調査
- データ確認
- ドキュメント修正
などを延々任される時期が続くことが多いです。
せっかくエンジニア業界に入ったのに、
「コードを書けないと市場価値が上がらないのでは…」
とかなり焦ってしまうかと思います。
オフショア窓口を任されることも
現場によっては開発作業を海外へ委託する、オフショア開発を採用しているところもあります。
そのため委託先のエンジニアとのやりとりをおこなう窓口を担当することも。
自分では実装せず、
- 仕様を整理する
- 開発側へ依頼する
- 成果物を確認する
- 認識ズレを調整する
といった役割が中心になるかと思います。
テストばかりと同じように、
「開発ができずキャリアプランはどうなるんだろう・・・」
と不安になることもあると思います。
でも後から全部つながってくる

開発経験が積めずに日々を送るのはとても不安だと思います。
ただ今やっている作業は
どれも無駄な経験ではなかった
と思えるようになってくることばかりです。
テスト経験は「仕様理解」に繋がった
テストをやると、
「このシステムはどう動くべきなのか」
をかなり深く考えるようになります。
結果として、
仕様理解力がかなり鍛えられます。
実際、システム開発ではコード力だけではなく、
「業務理解」
「仕様理解」
もかなり重要です。
包丁や鍋を上手に扱えても、レシピを理解していなければ料理として成立しないのと同じです。
また不具合報告として開発者に分かりやすく伝える必要もあるので、伝達能力も養えます。
問い合わせ調査で障害対応力が身につく
不具合調査や問い合わせ調査などの作業は、
- ログを見る
- SQLでデータ確認する
- 原因を切り分ける
- 再現条件を探す
といった経験がかなり役立ちます。
システムは作って終わりではなく、リリースしてからが始まります。
そのため細かい不具合やエラー調査などはこれからずっとついて回ってくるものです。
その時に原因特定能力が長けていると、周りから非常に重宝されるようになります。
オフショア窓口で「伝える力」が鍛えられた
開発は、
「自分が理解している」
だけでは進みません。
相手に正しく伝える力もかなり重要です。
オフショア開発の窓口をやっていたことで、
- 認識ズレを減らす
- 仕様を整理する
- 相手目線で説明する
といった力が自然と鍛えられます。
自分の意図を相手に正しく伝え、相手が理解しやすい形で説明できるエンジニアは、ベテランでも意外と少ないです。
自分はエンジニアにとって、開発能力以上に必要な能力だと思っています。
周りを見ると焦る。でも比べすぎなくていい

今はSNSなどで、
- 最新技術
- AI開発
- 高単価案件
- フルリモート
などキラキラした情報が大量に流れてきます。
もちろん刺激を受けるのは悪いことではありません。
でも、
「今の自分はダメだ」
と若手の頃から思い込みすぎる必要はないと思っています。
地味な経験でも、後から意外な形でつながることはかなりあります。
開発経験が少なくても「完全に止まらないこと」が大事

もちろん、
- 何年も同じことだけをやる
- まったく学ばない
- 受け身のまま過ごす
だと厳しくなるケースもあると思います。
ただ、
今の仕事の中でも吸収できることは必ずある
と自分は思っています。
そして少しずつでも、
- SQLを触る
- コードを読む
- 資格を取る
- 小さくても開発経験を積む
などを続けていけば、ちゃんと積み上がっていきます。
会社は学校と違って学ぶことを目的とした場所ではありません。
仕事として学ぶ環境がないと思うのであれば、自分で行動に移すしかありません。
今はPC1台あれば、自分でアプリを作って開発経験を積むこともできます。
口を開けて待っているだけではなく、自分から積極的に行動に移して市場価値を高めていきましょう。
最悪は転職も視野に入れる
そうは言っても不安を完全に払拭できるわけではないと思います。
3年も同じ体制で開発に携われていないようでしたら、転職をして環境を変えることも視野に入れるといいでしょう。
エンジニアに特化した転職エージェントを利用すれば、今抱えている悩みを汲み取ってくれて開発経験がしっかり積める会社を紹介してもらえるはずです。
エンジニアは転職して当たり前な業界なので、ステップアップとして大きな一歩を踏み出してみましょう。
まとめ
若手エンジニアの頃は、
「開発経験が少ない」
ことにかなり不安を感じると思います。
自分もそういう時期がありました。
でも今振り返ると、
- テスト
- 問い合わせ調査
- オフショア窓口
- 保守運用
などの経験も、全部今につながっています。
だからこそ、
「今やっていることは無駄じゃない」
ということは伝えたいです。
焦りすぎず、少しずつでも前に進んでいけば大丈夫だと思っています。